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ILMARI

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ダンディズムとは、
変わらない自分を持って変わり続けること

EPISODE.02

ILMARI

「ダンディズムとは、
変わらない自分を持って変わり続けること」

「ダンディズムって何でしょうね」

今回の撮影でテーマに据えられた「ダンディズム」について訊くと、イルマリさんは、大仰に首を傾げながら困ったように笑う。そして撮影を終えた他の出演者の写真を眺めながら、ふと腑に落ちたように口を開いた。

「反町(隆史)さんからは、まさにダンディズムを感じます。そこから考えると、やっぱり“自分らしさ”が滲み出ている方って格好いい。仮に、僕が反町さんみたいなことをやってもきっとハマらないはず。その人の個性に合ったことを、無理をせずに貫く余裕がある大人の男性のことなんでしょうね、ダンディズムって。僕もこれからは、やらなければいけない仕事はしっかり進めつつ、自分にとって大事な人たちと会って、常に自分らしさを表現していきたいです」

1994年、ヒップホップシーンに突如登場した5人組クルー。当時の彼らはファッションから音楽性まで、すべてが斬新だった。それまで音楽業界に確実に存在していた目に見えない不文律を軽々と超越し、ヒップホップが身近なものであることを、当時誰よりも格好良く提示した。

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  • Dandyism in Blue
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「僕らって、ちょっとひねくれていて天邪鬼な人たちの集まりだったと思うんです。王道といいますか、いわゆる従来のオールドスタイルのヒップホップではないアプローチをした方が、オリジナリティがありますから。メンバーの個性はバラバラですが、向かう先の目線はしっかり合っていました。そういう意味では、人がやらないことをやるという姿勢は、大事にしてきたポリシーかもしれません」

今回の撮影で着用したのはインディゴデニムのセットアップ。端正なGジャンにあえてタイドアップすることで、カジュアルなデニムに品格を添えた、大人らしい着こなしだ。

「すごく新鮮でした。しかもジャケットのインはタイドアップ。プライベートではあまりトライしないスタイルですが、こういう大人っぽい雰囲気のなかに、上品さが漂うファッションは背筋がスッと伸びるといいますか、たまにはいいなと思いました」

メンズ部門創設から実に100年という歴史を重ねてきたランバン。変わらず愛され続けるために必要なこととは何なのだろう。今春、グループとして節目の年を迎えたばかりのイルマリさんに、アーティストとしての実感を訊いた。

「変わらない部分と、変化する部分。その両方が存在することが大事なのかなと思います。すべてが変わってしまっても違うし、何も変わらないのもつまらない。例えば、20代の頃に作った曲なんて、年齢を重ねたら歌えないと思っていましたけど、実際50歳になってみると意外となんとかなる(笑)。その間に新しい曲を作ってきましたから、ステージングも含めて今の自分たちなりに成立するんですよね。デビュー当時はつなぎを着てステージに立っていましたけど、トレードマークだったスタイルも変わってきた。つまりは、長く続けていくことで自然とブラッシュアップされて、いい味が出てくるのかもしれないですね。骨格となる哲学や信念は残しながら、時代とともに変化していく。比べるのはおこがましいですが、ランバンというブランドも、おそらく似たようなプロセスで100年以上の歴史を積み重ねてきたのだろうと思います」

SPECIAL INTERVIEW

イルマリさん自身は今後、どんなふうに年齢を重ねていきたいのだろう。思い描く「理想的な年の取り方」について尋ねると、「常に新しいことを楽しめる自分でいたいですね」と言う。

「48歳でスキーを始めたり、先日はサーフィンをやったり。10代の頃にできなかったことに挑戦する大人って素敵じゃないですか。若い頃は失敗することが恥ずかしくて、新しいことに挑戦するのに二の足を踏んでいました。でも、年齢を重ねた今はそういうこともなくなり、子どもと一緒に何か新しいことを始めたり、自分が楽しいと思うことを素直にやっていきたいです。もちろん、年齢を重ねるごとに“楽しい”と思えることが変わっても、それはそれでまた楽しいですし」。

ブルゾン6万3800円、シャツ3万5200円、カットソー3万9600円、パンツ3万9600円、アイウェア3万9600円、タイ1万7600円、シューズ9万9000円=ランバン コレクション

ILMARI
いるまり●1975年生まれ。東京都出身。ヒップホップグループ「RIP SLYME」「TERIYAKI BOYZ®」のMC。多彩な音楽活動に加え、ファッションをはじめとした幅広いフィールドで活躍している。

100 Dandyism in Blue “現代のダンディズム”を「青」で表現する100人